昨年末に祖母が逝去し、つい先日葬儀が終わりました。
生前の祖母は僕ら孫達の前でも祖父(30年以上前に他界)の悪口を平気でつらつら言ってのけたので、偏屈なばあさんだと思ってました。
しかし、葬儀で祖母の妹さん(僕の大叔母)の別れの言葉を聞いて僕はあの憎まれ口の真意を知り、涙を堪えられませんでした。
「近所でも評判のおしどり夫婦だった貴女は、旦那さんを失うと人が変わったかのように、旦那さんへの不平不満を漏らすようになりました。なのに、今の家から老人ホームに移ろうって話になった時、いの一番に向こうに持っていこうとしたものが、自分の結婚式の時の写真でした。貴女が旦那さんの悪口を言うのは、愛する旦那さんが若くして貴女を独りにさせてしまった事への怒り故だったんですね。」